2017年06月20日

J.J.ルソー『社会契約論』 要約(1) 社会契約論

要約(1) 社会契約論

 人間とは、自然状態において自由である。つまり、人間の最小単位である個人や家族単位のみで、人の通わない森の奥などで暮らしていく場合、全てが自由であり、たとえ裸であろうとも罰する人はいない。
 
 しかし、この状態では、危険に対しても個人や家族単位でしか対処できない。だからこそ現代の私たちは集まり、結束を固めて危険に対処していく。

 この、集まることを了承することが政治の根本であり、これ以上のものもこれ以下のものも存在しない。ルソーは、この行為を「社会契約」と名付けた。
 
 社会契約を結ぶということは、人間が自由でいられる根本であり、それらを守る為に、自然状態において自由であった各個人は、欲望の衝動を抑えなくてはならない。

 個人の欲望を優先することは、社会契約を破棄することに他ならず、全体の利益、一般意志を尊重し続けることが、社会契約を結び続けることである。

 同時に、ここに奴隷が存在するならば、彼らには奴隷状態から脱出する権利が与えられる。
 奴隷は決して欲望から生まれてきたものではない。忘れてはならないのは、人間が集まることで、全員が危険から逃れられることを望み契約を交わしたことだ。
 奴隷からの脱出は、欲望の衝動ではなく、元々主人が義務を放棄した契約違反にもとづく権利なのである。

 さて、以上のような「社会契約」を原則とした社会、国家とはどのようなものか描いてみよう。

(ヨハネ研究の森 第11期生 内田)

posted by ヨハネ研究の森 at 10:15 | 社会学