2017年06月20日

J.J.ルソー『社会契約論』 解説

解説

 日本の高校の授業では必ずと言っていいほど取りあげられる思想家ジャン・ジャック・ルソー。本著『社会契約論』は、教科書の説明では、人民主権論を唱えフランス革命への手引きとなった本とある。

 ヨハネ研究の森で年間統一テーマとして「民主主義」が明言された年、フランスの民主主義とは何かについて調べるとともに、かつて文部省から発行された副読本『民主主義』と比較するために、私はこの本を購入し、読むに至った。

 今回の要約には、3つの項目を設ける。ルソーの根本概念である「社会契約論」。「法の定義、立法とは」。そして社会契約を根本とした「求められる政府形態」だ。

 ルソーは、民主主義を打ち出しながら、その政府形態に関しては、国民主権を外さない限り批判の対象としなかった。同時に、民主主義的ではないもの、全体の一部しか幸福にならない「政党、グループ」や「排他的宗教」を否定する考えを持っていた。

 この本を読むことは、文部省『民主主義』には書かれていなかった民主主義の側面について知ることができるという価値を持つとともに、他の民主主義関係の著書に対して自らの意見を持つための原点となりうるだろう。

(ヨハネ研究の森 第11期生 内田、一部改変)

 
posted by ヨハネ研究の森 at 10:00 | 社会学